作品名 | MOTHER |
---|---|
ジャンル | ゲーム(ロールプレイング) ファミコン他 |
原作者 | 糸井重里 |
発売元 | 任天堂 |
発行初年 | 1989年 |
まずサンタクロース駅から乗ってみることにしましょう。
サンタクロース駅はサンクスギビングの町から北に大きく離れた所にあります。線路は市街地近くを通っているのにねえ。きっと昔は北のダンカン工場に引込線が伸びていて、サンタクロース駅はそのダンカン工場の発着貨物取扱が主目的だったんでしょうね。昔の筑豊の鉄道路線みたいだな。
さて程なく復旧区間を通過。なんでも少年2人がダンカン工場に忍び込んで工場内のロケットを発射したら線路をふさいでいた岩に命中して岩が吹っ飛び、線路が復旧されたそうな。保線はしてるのかな?
長いトンネルを抜けて森をくぐるとレインディアです。ここも町と駅が大きく離れています。まあ町の位置の関係で仕方なし? さらにハロウィーンを過ぎてトンネルをくぐり雪国スノーマンに到着します。
列車内で世界を救うといわれる例の少年少女3人組を見かけました。
彼らはテレポーテーションを習得しているので列車に乗る必要はないはずですが…まあいいじゃないですか。列車の旅は速さとは別の楽しさがあるんですから。
彼らの持ち物をこっそりみちゃおーっと。
あのメガネかけた子、メカ少年として評判らしいですが…すごいものを持ってる…エアガン、レーザービーム…ひぇ〜、怖、でもアメリカだから問題ないか…わ、なんだい、爆弾(ボム・スーパーボム)や火炎放射器まで…げー、危険物持ち込み放題やん! 万が一にも列車を狙うテロリストとかが乗ってきたらオシマイや。まあ乗ってこないからいいか。それとも彼らは人々の希望の灯だから特別に黙認されてるのかな? あと撒きかけのパンくずがあるみたいですけど駅についてから続きを撒くんですね。列車の窓から物を投げるなんて論外ですもんね。
車両? かなり年季の入った気動車でしたよ。塗装はねずみ色一色塗り。地図には上半オレンジ・下半赤のツートンカラーの車両が描かれてましたけど…実際には見かけませんでしたねえ。旧塗装かも?
RPGの中でどこでも(今まで行ったことのない場所でも)行ける交通機関や移動手段を設定すると、自由度が高くなる反面、良好なゲームバランスを保つのが非常に難しいのですが、このゲームでは「駅は市街地と離し、駅周辺は敵の出る区域とする」のと「不通区間を設定する」ことによって克服できていたと思います。
この列車はゲーム上では全く振動もなく、阪神のジェットカーすら相手にならないくらいの加減速性能を誇り(発車した最初から一定のペースで走り、全く減速せずにピタリと止まる)、緩和曲線もないようなカーブを高速で曲がるという離れ業を見せてくれますが、あれはたぶん表現能力の限界で、実際は相当ノロイ上に振動も激しいのでは?と思います。あれくらいの年齢で振動の激しいボロ気動車に長時間乗っても何ともない(HP、PPが下がらずステータス異常も起きない)主人公たちはやっぱりタフなのかな?
このゲームでは後半でテレポーテーションを習得することにより列車に乗る必要がなくなるのですが、特に必要がなくてもふらりと駅に出向いて列車に乗ったりしてたのは自分だけでしょうか…?